薬を摂るということ①

昭和40年代 子どもの頃です。
母が言っていました。
「薬局で薬を揃えている人がいるけど
勝手に飲んじゃいけない。病院の
先生が出すものだけ」と。
母はある知人を「薬のデパート」
と呼んでいました。
胃が痛い時、頭痛の時、吐き気止め、風邪薬・・・一通りのものを薬局で揃えて、
家族や友人にも薦めていたようです。
子供心に、母は嫌悪感を抱いていたのだろう
と感じました。
その方とそのご家族はいつも具合が悪く、薬の話が大好きでした。
当時の一般的な暮らしの中で、最小限に薬を摂っていたことに感謝します。
薬・注射・新しい西洋医学の技術・・・
何の疑問も持たずに、取り入れていた時代。
母は、もう少し前に起きた、薬害、ヒ素ミルク中毒などの、子供がまさかの被害にあった事件により、薬を警戒していました。
その後も、薬害は発表されているのに、
病気になると人は「薬をもらいに行く」
その心理は利用され、あおられているのでは?
難病に効くという新薬に心惹かれる患者に
「薬は良くない」というのは
「悪人の覚悟」が要ります。
子どものことを守ろうと、
「薬をむやみに与えない」
という選択をしてくれた前述の母は、
80歳過ぎて血圧が低いという理由で薬を飲んでいました。驚きました。
健診で低かったので、病院に通って薬を出されているというのです。
低くて何か困っているのでもなく
朝から2時間のウォーキングを
夏も冬も続けている身で。
少しずつ減らしてもらうように伝えました。
病院で、医学的に白衣の紳士に説明されると、
「薬をちゃんと飲まないと死ぬ」
と言われているように聞こえるそうです。
薬が体の仕事を取ってしまうと、
体は本来の循環と違う動きをします。
急に薬をやめると、
体は熱を上げたり痛みを伴っても、本来に戻ろうとすることがあります。
結果「やはり薬が必要」「もっと強い薬に」
ということが繰り返されることも想像できます。
急場をしのぐとき以外に薬に頼るのは危険です。
自分や子供が、健康でいるためには、
①病気にならない生活をする
②病気になったら生活を振り返る
③安易に薬やサプリを取らない
④体を信じる
そして薬とは何か・・・
ということを、よく考える必要があります。
「薬飲んでも大丈夫」と思っていた時期もありました。
次回、「ずっと飲んでいていい薬はあるのか」
を、体験から書きます。
ご意見、コメント等お受けします。